恥ずかしい本 | 東海雜記

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主に読書日記

本屋さんや本をめぐる体験は、皆様もさまざまなものをお持ちのようで。自分が飛びぬけて異様でないとわかり、安心しました。


久しく前から、書店での紙カバーを遠慮するようになりました。なので電車やバス内でも裸で読む、つまりタイトルなどが他の人にもわかるわけです。それで著しく恥をかいたのが、『ゴキブリ3億年のひみつ』という本を読んでいたとき。

安富 和男
ゴキブリ3億年のひみつ―台所にいる「生きた化石」
以前書いたのですが、夕方は女子高生にクスクスと笑われ、深夜には酔っ払いに絡まれました。
普段は他人が何を読んでいてもそっとしておいてくれるのですが、それほどゴキブリはインパクトがあるのでしょうか。どうも過剰反応を示す方が多いように感じます。これはいずれ別の機会に。

先日『涼宮ハルヒの憂鬱』『蟹工船』を買ったときは、いまさらプロ文(プロレタリア文学)なんてキザったらしく見えるだろうと、『蟹工船』の上に『ハルヒ』のカバーをかぶせて読みました。しかしよく考えればこの年でアニメ絵の本を読むのも恥ずかしいなあと思い、はずした『蟹工船』のカバーを『ハルヒ』の方にかぶせておきました。よくよく考えれば無意味なことをしている、なんて思ったのは家に帰った後です。
谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの憂鬱
小林 多喜二
蟹工船 一九二八・三・一五

人目を気にする、というのは弱気になっているということですね。恥ずかしいなら買うなよ、とお叱りを受けそうです。

そういえば『ハリー・ポッター』シリーズも、イギリス版の話ですが、アダルト仕様というのがありまして、中身は同じなんですが、表紙が大人向けになっているんです。
これが通常版。児童書扱い。
J. K. Rowling
Harrius Potter Et Philosophi Lapis / Harry Potter and the Philosopher's Stone

そしてこれが一般向け。
J. K. Rowling
Harry Potter and the Philosopher's Stone (Harry Potter)

表紙が違うだけで中身は同じです。日本なら大人でも人前で漫画や漫画雑誌を広げるのが珍しくないのですが、むこうでは違うようです。